巨大パフェが昨年対比450%も売れた♪
「ニュースリリース」の具体的やり方
広告以外の、
強力な宣伝方法があることをご存知ですか?
それは取材誘致です。
つまりPR(パブリックリレーションズ)という分野。
いろんなメディアに「ネタを投げ込み」することによって、
話題を提供し取り上げてもらうのです。
外からの取材は、
社内的にもインパクト大、
という大きなおまけもついてきます。
僕が見聞きした新潟県の宿の事例では
「わけありプラン」という切り口で、
全国区のテレビや雑誌に取り上げられていました。
これは、新人の仲居さんだから、
お泊まりになったお客様に育てていただきたいので、
宿泊料金はちょっとお安くしますよ、って事。
実は「わけあり」というキーワードが、
そのときの流行り言葉だったことで取り上げられたのですが、
その後は芋づる式でメディアからの取材がありました。
ちょっと古いネタですが、北海道の話。
阿部総理就任のときの事例がインパクトありました。
就任まで13年と、
創業13年をかけた「内閣総理大臣パフェ」。
⇒新聞社掲載が3社で、そのうち1つが北海道全域の新聞。
⇒その記事を見たテレビ局が2社取材に。
⇒結果、ラジオ局も含めて、計6社のメディアで紹介。
「内閣総理大臣」なる巨大パフェは、
通常なら500円程度のパフェデザートなのですが、
1300円でもバカ売れ!
注文数は、昨年対比約450%にもなったそうです。
こうした事例は、
★取り上げられたメディア数と露出範囲
★それを広告費換算したときの効果測定
上記の指標に照らしても、
下手な広告の数倍、数十倍、数百倍の
効果があったこと、想像に難くありません。
これを、広告=アドバタイジングに対して、
パブリックリレーションズといい、
話題性のある大企業だけの専売特許にしておくには惜しいです。
具備すべき要件は次の4つです。
◎公共性
◎新規性
◎話題性
◎時代性(トレンド)
つまり「驚きのあるニュース」であることが求められるわけです。
考えてみると当たり前ですよね。
新聞や雑誌の記者も、
テレビ番組のプロデューサーやディレクターも、
「驚きのあるニュース」だからこそ、
取り上げてくれるのです。
だから彼らに情報提供することを
「ニュース」リリースと言います。
ニュースを提供することが、PRにつながるのです。
では、やり方を見てみましょう。
★マスコミ関係リストアップ
住所、電話番号、部署をインターネット等々で調べます。
部署については、
・新聞なら編集局。
・雑誌なら編集部。
・テレビなら具体的番組名。
となりますが、新聞などについては、
「○○業界ご担当部署御中」とするのもいいです。
電話をして、
「○○についてニュースリリースしたいので部署を教えてください」
とするのが望ましいと想います。
なぜなら、確実に関係部署に届かないと無駄になるからですよね。
「確実に関係部署に届ける」
とても重要な意識です。
ニュースリリースと言うと、
県庁記者クラブなどに投げ込んで終わりと想っている人が多いです。
広告会社の人ですら、その程度の認識。
なぜなら、パブリシティーでは、
広告会社はお金にならないからですよね。
これをお金にしようとするとアドバイス料金をいただくか、
PR事務作業費用として認めていただく以外ありません。
僕が広告代理店の営業マンだった時代(懐かしい)は、
PR専門会社に委託していました。
リリース原稿の作成から、メディアの選定とアプローチ、
掲載された記事のクリッピングまでやってもらえるので重宝したのです。
(もちろん、お金は意外に結構かかります)
でも、上記のことは、自前でもできること。
確かに日々の業務に加えて行うのはキツイでしょうけれども、
会社の業績向上を考えれば、やるっきゃないでしょう。
★ニュースリリース原稿執筆
忙しい記者やプロデューサーに読んでもらうには、
A4で1枚が基本です。その構造はとてもシンプル。
・タイトル(最も重要です)
・リード(記者はここまで読んで可否を判断します)
・本文(興味のある記者が最後まで読みます)
・ボイラープレート(問い合わせ先や会社概要など)
見本が欲しかったら、大手企業のサイトにある
「リリース一覧PDF」などが参考になりますし、
中小企業で、同じ業界で頑張っている会社のサイトには
「リリース一覧や、掲載メディア一覧」などもありますから、
入手して勉強してください。
原稿執筆にあたっては、
先に書いた「公共性」「新規性」「話題性」「時代性(トレンド)」
に照らして、内容を精査してください。
原稿が出来たら、僕は、「自分たちが出たい番組」や
「掲載して欲しいコラム」からチャレンジしたらいいと思います。
だって、その方がワクワクするでしょ?
もちろん、そのメディアに応じて、
リリース原稿の内容も変動してくるのですが、
自分たちがよく親しんでいるローカルメディアで腕試しをしつつ、
全国に打って出ましょう!
ローカルテレビ局なら、夕方の情報番組をよく見て、
どんなネタが取り上げられているか、
どんな企業が紹介されているかを考えます。
また、誰が司会者をしていて、どんなコーナーがあるのかも。
手法としては、ニュースリリース原稿の他に、
「手書きの手紙」を添えるのが効果的と想います。
手紙では、番組の感想と日頃の感謝を述べることです。
プロデューサーや司会者の趣味にあわせ、
直接名指しで投げ込むことにより取り上げやすくなるのです。
ここまで読んで、
「いやいや、ネタそのものが浮かばないんだよ」
と想ったかもしれません。
そうなのです。
実は「リリースのネタづくり」が最大のハードルです。
ここではヒントとして、
以下のキーワードを挙げておきます。
激安、一番、節約、環境、エコ、不況脱出、異業種コラボ、日本一。
お役に立てば幸いです(^-^)
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松尾公輝
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