データより、経験だなぁとつくづく思います。
データは参考にはなりますが、
成功を担保してくれるものではありません。
知っていると、やっているの間には、
到底埋められない溝がありますよね。
とある車屋さんで、
近隣のドアコールを200世帯してみたところ、
2軒のお宅様が今月中古車を購入していました。
これを元にした仮説は
「100世帯あれば、うち1%は、当月車を購入する」
となります。
ところで、
宮城県内における中古車販売台数は、
僕が住む宮城県全体で年間8万7千台であり、
240万人が暮らす宮城の世帯数を80万世帯としたとき
10%以上が購入したことになります。
同時に、
1日あたりで売れた台数は238台となり、
それは1日あたり0.03%の世帯が
中古車を購入したと置き換えられます。
これがデータです。
これを1ヶ月で換算すると、
0.99%(0.03×30日)となり、
おおよそ1%の家が、
月内に車を購入するという仮説と合致したわけです。
データとは、経験を裏付けするものであり、
データだけではチームの推進力は生まれません。
経験という肌感覚に、
本当の推進力が宿ります。
データとは、まさに「畳水練」です。
畳水練とは、理屈や方法を知っているだけでは、
実際の役に立たないことの喩えであり、
水泳の練習なら、実際に水に入らなくてはなりません。
「経験に勝るものは無い」とは、
僕の数ある座右の銘のひとつです。
僕がそうした考えに行きついた
キッカケとなった社長がいます。
僕にとって、その社長との出逢いは、
100万ドルの値打ちがありました。
その社長を中心とする図抜けたマンパワーで、
グループ年商百数十億円ですから、
まさに100万ドルの価値です。
その社長を、仮にY社長としておきましょう。
彼は、ダイナミックでエネルギッシュ!
大胆で緻密、そして常に挑戦者です。
今回は、
出逢って間もない頃に聴いたキーワードをシェアします。
★「鳥になれ」
Y社長が経営する店舗の近くに小鳥たちのために巣箱を作りたいが、
鳥が来てくれるか不安、という話しになったときに出た台詞です。
「鳥になれと・・・」
これは「経営の本質だ」とまでおっしゃいましたね。
結論を言うと、
鳥になれば、「欲しいものが分かる」ということ。
それは「水場」だろうと。
(水場の作り方にもこだわりがありましたがそれは割愛して)
相手の立場で考え、
相手の欲しいものを提供する。
確かに経営の本質ですね。
「石橋を、見たら、飛べ」
情報を70%程度は集めてから実行しようと思えば数年かかる。
20%でいいから、自分のセンスを信じて実行しろと。
この「見たら」というのは、
「見る必要が無い」ということではありません。
また、経験と実績、そしてビジネスセンスの無い人に
あてはまる訓示でもありません。
そのあたり勘違いすると大変ですね。
それにしても、石橋を叩くなとか、
叩くなら1回にしろとかの話しではなく、
「飛び越せ」というところがすごいです。
確かに、飛べば関係ないですからね。
「1年に1億の価値がある」
Y社長は言いました。
「今の自分の経験と商売センスのまま、
もし20年若ければ、たった1人でも
1年で1億円の純然たる収入を稼ぐ自信がある」と。
文字ではなかなか伝わらないのですが、
成功している人、エネルギーのある人と
時間空間を共にすることが、
「意識と環境を変え、新しい扉を開く最短ルート」
であることは間違いないでしょう。
このとき、
僕がした質問に対する答えで
ビックリしたことがありました。
「選択しなかった未来はありますか?」
という質問です。
誰にも、選ばなかった選択肢があるはずなのです。
ところがこの社長様は、
「面白い質問をするね~」
などと言って一生懸命考えてから、
「思い当たらないわ~」
実に、やりたいことや夢は、
すべて選択してきたということのようです。
人間の「器」について考えさせられた夜でした。
このときから、
数年に渡り教えをいただくチャンスに恵まれましたが、
常に叩き込まれてきたのが
「実体験重視の経営姿勢」です。
「起きて半畳 寝て一畳 天下取っても 二合半」
とは豊臣秀吉の言葉のようですが、
どんなに世の中が進んでも、
人間の五感六感への信頼無しには、
商売は語れないと想います。
データ<経験
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両想いコンセプトビジネス倶楽部(RCBC)
https://www.kanpai-kanpai.com/rcbc/
みんなが健やかに暮らせますように(^-^)
松尾公輝
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