■それでどうなったデータ
まずは、DMから。
以下の「 」部分を埋めていただければと思います。
DMは封書・葉書それぞれ、年間「 」回程度行っている。
送り先は「 」という方々をピックアップ。
1回の発送枚数は「 」枚。
コストは1回あたり送料含めて「 」万円程度。
反応率は「 」%だから1000通あたり「 」組「 」名様。
1000通あたりの売上は「 」万円を目標にしている。
「 」万円で「 」通発送して、
見込売上「 」万円、目標売上「 」万円、
年間にして「 」万円である。
書けましたでしょうか(^^)?
自分の反省も含めてですが、
「やった事に対する効果測定データの蓄積と共有」
が足りないように思います。
僕がおつきあいしているクライアント様でも、
・1回のDM2000通(制作と郵便で20万円)で
150万円~200万円の売上を創造するお店。
・1回のDM8000通(制作と郵便で50万円)で
400万円~500万円の売上を創造するお宿。
などがあり、
ネットと連動しながら、
アナログの力を発揮されていらっしゃるところは多いと想います。
例えば旅館の例。
2000通で予約単価4万円とすると
150万円の売上を構成する組数は38組。
つまり1.9%の反応率です。
2000通の内、DMの中身を確認した人は何人でしょうか?
仮に2割の人が内容までは見たとしますと400人。
タイミングが合わなかったり、
内容に魅力を感じなかったりなど感情の交錯があって、
お申込みが38組ということですよね。
では、反応しなかった1962人の人たちは、
無駄だったのかというとそうではありません。
そのときご来館いただけなくても、記憶には残ります。
いわゆる「マインドシェア(心に占める割合)」は高まっているのです。
DMの要件は、
★リスト(名簿)
★オファー(提案)
★クリエイティブ(文字とデザイン)
のみっつです。
どんな手段で構築されたリストなのか?
その属性に応じたやり方がありますし、
それがオファー(ご提案内容)につながります。
また、リストとオファーが最大限の成果につながるための
クリエイティブ=表現やビジュアル=も大切ということですね。
さて、次は紙面広告の話。
例えば、ある旅館で、
僕が実施していたフリーペーパー全4段カラー広告
(当時31万部・32万円)では・・・
★フグカニ企画をやったときは約400名の集客(2回告知)
★まつたけ企画をやったときは約600名の集客(4回告知)
★同じ広告内で告知している誕生日企画も2日に1組は入っている。
★レディースプランは100名集客(1回告知)
・・・などという実績を続けていました。
あれから数年経ち、
市場環境は厳しくなり、
反応率は下がってきていますが、
いずれにしても、
こうしたデータの社内における公開と共有が大切です。
フグカニ企画の場合、
予約単価3万円として
250組400名様が来館されれば750万円の売上です。
広告原稿制作と広告代(2回)で70万円かかっていますが、
広告費は9%であり、まずまずの成績でした。
レディースプランは撮影代含め40万円かかっておりますが、
予約単価39000円ですから30組100名様来客で
売上が117万円に対しては34%ですから、少々重たい。
でも、商品とサービス演出分野において
「クチコミが起こる努力」と
「再来や紹介をいただける仕組みや仕掛け」をすることで、
費用対効果を上げて行きます。
(クチコミが起こる努力。
再来や紹介をいただける仕組みや仕掛け。
については、近く、このブログでまた書きたいと思います)
さて次の事例。
また、「たまご」を切り口にした総合物販&レストランの店
(広告当時2店舗、現在3店舗)があって、
ギフト戦略では、
お歳暮でチラシと広報(郵便代含む)で300万円の経費。
実売成果で1000万円。
30%の販促費割合。
イベント戦略では、
正月三日間のイベント。
告知はフリーペーパーのみ。
コスト50万円。
結果、2店舗で700万円の売上。
つまり1店舗あたり350万円。
1日あたり120万円弱。
通常日なら1店舗1日平均50万円なので、2倍以上の効果。
などの実績を出していました。
販促を経費と見るか、
投資と見るかで、
発想も変わってきます。
このお店は、1店舗あたり日販60万円
・年間2億円強の売上を目指しています。
平均3%の販促費とした場合、
1日あたり1.8万円。
ひと月54万円、
1店舗あたり年間648万円はOKライン。
これを戦略的投資として予算化しています。
ということで、業種・業態にかかわらず、
効果測定のデータ「蓄積と共有」を提案します。
1、DMの効果
2、広告の効果
とりあえずは、この2項目で。少々具体的に書くと、
1、DMの効果
■サイズや仕様
■送付先情報(自社リストかどうか等)
■送付枚数
■送付先選定基準(年齢や地域や利用回数など)
■送付時期(そのタイミングの意味など)
■効果(件数と客数と売上)
2、広告の効果
■媒体名
■部数
※電波の場合は世帯数と実際視聴率
※ネット広告の場合はページビューとクリック率(メール広告は部数も)
■サイズ(色数も)
※電波の場合は秒数と本数
※ネットの場合はクリック後のセールスページのボリューム
■効果(件数と客数と売上)
・・・ってことで(^-^)
そう言えば、東北のある大手旅館グループ様では、
5万人の会員に対して、年間4回の封書DMをうっています。
郵便代1通90円として、5万人×年4回×90円=1800万円。
中身の印刷物(情報紙など)コストは別途です。
もちろん、年間、数百万円かかります。
2~3千万円かけても、
元が取れるDMの仕組みを構築しているということになります。
素晴らしい!です。
あ・・・・、誤解して欲しくないのは、
販促費をかけろと言っているのではないということです。
ただ効果測定をお願いしたいのです。
原則は
「やり方より、あり方で、競争せずに、協奏したい」
僕の立場は、
「広告(やり方)にお金をかけるより、
商品の磨き込み(あり方)にかけて欲しい」
というのが本来です。
みんなが健やかに暮らせますように(^-^)
両想いコンセプトビジネス倶楽部
https://www.kanpai-kanpai.com/rcbc/
松尾公輝(^-^)
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